支部の活度は例年、2月に開催している支部展から始まります。今年も準備が整い案内状も発送した開催日の前々日、コロナ感染症蔓延防止のための県内アラートが上がり、開催予定の会場が閉鎖され中止となりました。それぞれ展示作品の準備をしていましたが止むを得ぬことでした。
支部展は毎年本展出品への準備も兼ねて開催。会員相互で意見や批評を交わしながら作品制作の研究の場としているだけに、非常に残念なことでした、事務局では制作状況や記念展への準備と連絡を密にする傍ら展覧会への情報提供に努めました。また、会員等を通じ本年新規出品者と支部交流展両公募への出品者の募集に入りました。
感染症のアラートがさらに高まり、役員会や支部総会も中止、会員の集まる機会が作れないことがおおきな課題となりました。中でも特に予定していた本部から成田先生を迎えての研究会が中止となり、各人不安がつのりましたが、製作中の作品をA4サイズの写真にして送付、構図や色の手直しにかかわる細部に至るまでご指導をいただきました。
支部からの出品は、初入選2展を含む全作品が展示されました。
また、霜田精奏氏が示現会賞を受賞され、支部の励みとなりました。
巡回展においては、本部より井上先生が来徳され、展示指導をしてくださいました。展示後、出品者全員が今年度の作品について作品表また個別の指導をいただき、意気上がる研究会となりました。併催した公募展、支部との「交流展」もコロナ禍による多大な制約はありましたが、こちらもまた初日に出品者全員にお集まりいただき、井上先生より作品評またアドバイスをいただき、支部としても来年出品すると思われているかたにとって非常に良い試みとなりました。
巡回展も大過なく終え、過去の入場者に劣らぬ1300人を超える入場があり、地元テレビ局の示現会史を取り上げたニュースが放送されるなど、有意義な地域への貢献事業となりました。
巡回展以後、コロナウイルスの第7波の到来に伴う蔓延防止策の実施により、諸行事もほとんど中止していますが、支部写生会など残る事業計画の1つでも多く開催できればと思っています。
今後は支部回会報等を活用し、連絡を密にしながら、来春の第76回展にはまた全員がそこって出品できるように取り組みたいと思っています。
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