今年は、コロナ禍で色々と製薬のある中での活動となりましたが、徳島支部の活動は例年通り2月に開催している支部展から始まりました。
開催会場を徳島市内中心部に新設されたストリートギャラリー「阿波銀プラザ」に移し、地元では、会場申し込み時から杮落とし的な催事として大いに期待されていました。コロナ禍での開催であったため、事前にギャラリーの催事企画に支障を来さないように、会員相互の連絡をより密にしての開催となりました。
会期は2月10日から6日間の会期で開催。また支部展は本展出品への取組みの一環として会員相互に批評しあいながら、作品制作、研究の場として非常に有意義な集会となっています。今年で52回展を迎えましたが、商店街の核となる設備の整った会場での開催とあって、30号以上の作品を基準に呼びかけましたが、それぞれ本展を睨んだ百号の油彩や水彩も全紙の大作が多数持ち込まれ活気ある展覧会となりました。
来場のお客様には、霜田先生または支部員が作品鑑賞に随行するなど、ストリートギャラリーにふさわしい対応を行い、ギャラリー側からも好感をもたれる支部展となりました。
開催後、新型コロナウィルスの全国的な感染症拡大による「緊急事態宣言」や「まん延防止等重点措置」の適用拡大に伴い、あらゆる施設や会場が休館等に追い込まれ、催事が延期または中止となり、当支部においても役員会や支部総会は中止し、書面決議とさせていただくなど前半の諸活動が中止となりました。
本展出品への政策も危ぶまれましたが、支部展での研究成果が大きく生かされました。第74回示現会展、引き続き準備していた巡回展、同支部との交流展もコロナ禍により多大なる制約を余儀なくされましたが、大過なく開催、活動することができたことは非常に良い地域貢献事業となりました。
何よりも、支部会員全員の出品があり開催できたことは支部の大きな成果であったと思っています。また、今年は久方振りに会員への昇格推挙、受賞者が出ており、今後の支部活動において例年にも増して大きな励みとなりました。
徳島県下最大のイベント「阿波踊り」も今年は全県下で中止、大小にかかわらずコロナ禍での夏の諸行事もほとんど中止となり、文化施設の使用制限は今なお続いています。残りの活動計画、支部写生会は現況下ではやむを得ず中止としましたが、これから支部研究会等、来春の75回記念展への準備活動だけは全員が揃って出品できるよう取り組みたいと思っています。